タッチグラウンドの創立者チェ・ヨン氏は、韓国で靴工学科を専攻した後すぐに本人のブランドであるTAKI183 by Young Choiを作り始めることでスニーカー事業をスタートした。
世界的なスポーツ企業であるNIKEとNEW BALANCEで7年間FOOTWEAR MDをし、メガヒット作の靴を国内で発売し、2,000足以上のスニーカーと500冊以上という膨大なスニーカーの資料を収集したスニーカーコレクターであり、シューズマガジンSTREET FOOTの創立メンバーある。
70〜90年代のスニーカーに特に関心が持つチェ氏は、ヴィンテージスニーカーをオマージュし始めたことをきっかけに、タッチグラウンドを設立した。
提携のお問い合わせ : young@touchground.co.kr
+82-10-4756-2815
「こんにちは、タッチグラウンドの代表チェと申します。以前、合弁でTAKI183 by Young Choiというスニーカーブランドを立ち上げ、その後ナイキコリアとニューバランスコリアで7年間靴のMDをしてまいりました。」
「ブランドの代表であり、クリエイティブディレクターとしての役割を両立しています。単に意思決定レベルで留まるのではなく、私の強みである靴のスペシャリストとしてのブランドの方向性を提示して、商品企画、デザインコンセプト、マーケティング、販売にいたるまで、ブランドを運営するすべての部分に携わっています。」
「アメリカンヴィンテージライフスタイルのブランドなんですが、靴や帽子をメインに生産しています。特にタッチグラウンドは、1970〜1990年代の間に出たヴィンテージ商品をオマージュして、それをタッチグラウンドならではの感性で再解釈しています。これを実現するために、長い間、最高の人材を交渉してきて、デザインパーツにおいてはコンバース出身のデザイナーを、靴のパターンは30年以上のキャリアを持つアシックスヴィンテージスニーカーを担当して来た方に直接携わってもらっています。また、開発パートにおいては、韓国のスニーカー工場で直接サンプル開発を試みた後に生産しています。これまでは国内でも優れたドメスティックブランドがたくさん誕生しましたが、まだグローバルな、どこに出しても誇れるような靴のブランドは多くないようです。タッチグラウンドは“最高でなければ夢を見ない”というスローガンの下、私と消費者の方が誇りに思えるブランドを作るために努力しています。」
「ブランドを立ち上げなければと心に決めたのは、かなり昔のことなんですが、私が夢見てきたブランドにふさわしいロゴとネーミングが思い浮かばず、ずっと悩んできました。そんな中、知人がこの悩みを聞いて“靴のブランドなんだから、第一歩を踏み出すという意味を活用してみるのはどうか”というアイデアを提案してくれて、地面を踏むという英語の単語「TOUCH GROUND」とネーミングすることになりました。しかし、ここでさらなる大きな悩みは、このブランドが追求する方向が1970年代のアメリカンヴィンテージであったため、そのような感覚が商品とよくマッチしなければならないということでした。特にヴィンテージスニーカーはデザインの面でロゴが占める部分が非常に大きいので、この部分が靴と合わなければ、いくら素敵なデザインだからと言っても意味がないということが私の考えでした。そして、コンバースのデザイナーであったMac Parkにこの悩みを打ち明け、それについて彼は私が悩んでいた部分(ロゴ)をスケッチしてきました。そして、その初期のロゴは今のタッチグラウンドのメインロゴになったのです。」
「靴はとても専門的な領域だと思います。ですから、基礎知識なしに単純に資金があるからといって始めることができる領域ではないと思います。学生時代に進路を靴工学科に決めたのは当時の靴への切実な思いからだったのですが、今は仕事をするうえで各分野の専門家に会ってハンドリングしながらコミュニケーションをする際に活用でき、非常に役に立っています。また、ナイキとニューバランスという世界的なブランドで長い間経験しながらマーチャンダイジングのスキルを培ってきたことは、私にドメスティックブランド以上の価値を夢見ることができるようにしてくれました。そして、何よりもブランドの売上高から離れて靴を愛し、それは今までに2,000足以上の靴のコレクションと、500冊以上の靴の専門書を持たせてくれました。そのような材料は、今のタッチグラウンドを設立し、開発するうえで私の最も貴重な資産となりました。
もちろん、私は長所より短所のほうが多いのですが、靴が一つ開発されるまでは、多くの工場や人の手を経なければならない部分があり、ブランドを運営しながら従来のマーチャンダイジングをしていたときとは想像もできないほどの多くの仕事量と人とのコミュニケーションをする必要があるので。私は一度に二つのことができないので、バッファーリングにかかると誰かがスケジュールをこなさなければなりません。幸いなことにタッチグラウンドの創立メンバーが、私のこのような長所や短所をよく知っていて助けてくれています。」
「タッチグラウンドの最初のスタートは韓国で始めたのですが、韓国は私の母国であると同時にショールームの役割が大きいのです。さらに大きな舞台は海外であり、海外のバイヤーのニーズを満たすために多くのサンプルを開発しているところです。また、タッチグラウンドは、多くの靴を販売するというよりも、一つ一つ意味のある靴、 ストーリーテリングが込められた靴を作ることが重要であると考えています。ですから、カスタマイズやコラボレーションを他のブランドが持たない差別化とし、別個のデザインスタジオを構築しました。ここでは靴だけでなく、ファッション文化全体で多くのブランドとデザインのコラボレーションが行われています。」